大正12年関東大震災の義援活動に対する感謝状

感謝状

大正12年9月1日関東地方を中心に大地震が発生した。東京、横浜などで大火災が発生し、死者・行方不明者は10万人を越す未曾有の大災害(関東大震災)となった。この大地震に際し、宇智郡医師会をはじめ各郡市医師会は率先して義捐活動を開始している。同年9月6日奈良県庁にて震災に付き各郡医師会長が会合し、その会には当医師会林会長も出席した。林会長は翌7日午後十時自宅にて役員会を開き、義捐金として会員一人当たり金10円徴収することを決めている。その決定はただちに実行され、9月10日付にて奈良県医師会舟木会長へ金170円が送られた。
これに対し、大正13年6月6日内閣総理大臣より、客年関東大震災に際し地方の各種団体が救護に貢献されたことに対する感謝の旨通牒があり、奈良県知事鈴木信太郎より宇智郡医師会に宛てたその伝達の書状が残されている。